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代表観戦記 20230615/0620 vs エルサルバドル/ペルー

日本代表が強いと思えたのは、サッカーが好きになって初めての感覚かもしれません。そのぐらい、素晴らしい試合内容でした。

エルサルバドル戦は、それでなくても日本の方が強そうなのに、開始早々のレッドカードで攻撃戦術練習のようになってしまいました。レフェリーのレッドの判定はルール上正しい判定ですが、テストマッチなので、イエローでとどめておいてもらっても良かったとは思います。おかげで、敦樹がチーム練習もなしに代表デビューさせてもらえたというありがたいゲームでした。

そしてペルー戦。ランキングもほぼ互角なので、どういう試合になるのか楽しみにしていましたが、あまりの日本の強さに驚くやら、うれしいやら。スピードも技術もある両ウィングの三苫と伊東が両サイドにはって仕掛けられると世界レベルでも止められなさそうです。伊東を止めるのに人数掛ければ逆サイドにふられて三苫がフリーでやりたい放題。三苫をケアすれば伊東が止められず鋭いクロスがゴール前に。中盤の鎌田からのボール供給は出るまでどっちに蹴るのかわからない。これで1トップの古橋と呼吸があってスルーパスも選択に入ったら、もう誰も止められません。タックルでボールを奪われても素早いプレスバックで攻撃の形を作らせない。中盤でゲームコントロールをする間もなく遠藤航が厳しく寄せてボールを奪ってショートカウンターに。ペルーも手を抜いていたとは思えないのに、日本のやりたいことが見事なまでにできた、理想的な試合でした。そして右サイドバックは菅原がレギュラーを確実にするプレー。厳しく守れるし、伊東/久保との攻撃連携もばっちり。レッズOBの橋岡大樹を推したい気持ちは残りますが、この2試合のパフォーマンスは菅原を褒めるしかありません。

中盤のアンカー+インサイドハーフ2枚のシステムも今の代表メンバーにはばっちり。アンカーは遠藤航が守備の要となり、インサイドハーフは鎌田/堂安のような攻撃的な2枚でいったり、守備的に守田/川辺という組み合わせ、あるいは一枚は攻撃的でもう1枚は守備的にしてと相手に合わせてこの組み合わせを変えるだけでチームスタイルをかなり変えられそうです。

左ウィングの三苫は世界一のレベルなので圧倒的な1STチョイス。右ウィングはワイドに張り続けるなら伊東、インサイドハーフとポジションを入れ替えながら崩しにいくなら久保という戦術も試せて、どちらもうまく機能しそうです。

課題は、左SB。伊藤洋は守備的には問題なしですが、攻撃の迫力が本職ではないのでややもの足りない。森下はいい動きでしたが、数的優位になった試合なので、どこかでもう一度試してみないとというところ。

そして1トップ。古橋は、チームで特に縦のスルーパスの出し手と呼吸が合えば得点しそうな動きをしてくれますが、サイドからのクロスを最大の武器とする今の代表では上田絢世の方がフィットしそうです。

ハイプレスをかけて、中盤でボールを奪って一気に攻める、思い切ったサイドチェンジを1タッチでする。ボールを奪われれば素早くプレスバックする。球際は激しくボールを奪いにいくし、簡単には取られない。ヨーロッパでプレーしている選手ばかりだからできるサッカーのスタイルです。Jリーグもこういう試合が当たり前にならないと、Jでプレーしながらの代表は厳しくなります。相手ボールになったら守備ブロックをまずは作ってというのでは世界で戦える選手はなかなか育ちません。代表で戦える選手が出せるJリーグにリーグが世界基準に成長することを期待します。

 

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