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代表観戦記 20211116 vsオマーン

結果よければなので、勝点3獲得と、2位浮上で良しですが、全て良しとは言えません。

とにかく、得点の匂いがしない。得点シーンがほぼ唯一のチャンス。そこで決め切れたから得られた勝点3で、外していたらと思うと。

問題は戦術。オマーンは伊東を徹底的に警戒して、スペースを埋めてきたので右サイドで伊東のスピードで裏を取る攻撃パターンは塞がれていました。その場合は逆サイドで打開すべきですが、南野の特性は、サイドから中に絞ってゴール前に飛び込む動きで、サイドを崩してのチャンスメークは今一つ。長友のオーバーラップも少ないので、チャンスらしいチャンスを作れず。

もう一つはセンターど大迫にクサビのパスを入れて、反転してゴールを狙ったり、誰かが裏に抜ける動きをする形ですが、インサイドハーフの2人のポジショニングが悪く、クサビのパスの出し手にボールが入らない。大迫もいい形でボールをもらえず、大迫がポストになってというプレーがほとんど見られず。

結局、前半は相手守備を崩す工夫が見られないまま終了。

後半は三苫のドリブルで撹乱し、中山がフォローに入って左サイドを崩す動きができて、それがはまったのが得点シーン。三苫のドリブルにてこづって、オマーンディフェンスブロックが崩れ気味になったので、この交代は大当たり。中山も派手なオーバーラップはなくても、適度なポジショニングで三苫をフォローする期待通りの働き。前半は失点しないで相手の戦術、弱点を見極めて後半に弱点をつく戦術変更と交代が狙いだったのなら、それが当たったことになります。

それでも不満はニッポンが勝てるサッカーの形が見えてこないこと。アジアでこれではW杯に行けてもベスト8なんて夢のまた夢。これまでのやり方では通用しないことが最終予選で明らかになっているので、新たな形にもチャレンジが必要。結果が求められる最終予選で、大きく変えるリスクは取りにくいが、本大会をにらめば、真剣勝負の場でトライすることも必要。その前にオーストラリアとの決戦もあり、点を取って勝てる戦術の再構築が必要と感じさせられた試合です。

【日本1-0オマーン|採点&寸評】2試合連続決勝ゴールの伊東が勝利の立役者。ただMOMに選びたいのは… | サッカーダイジェストWeb