TAK_610が語る

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オリンピック開催論議

緊急事態宣言延長でオリンピック開催論議が盛り上がっていますが、ネットもマスコミも論点がズレているような気がします。オリンピック開催によって、一般に感染が拡大するリスクがどれだけあるのか。開催によって医療にどれだけの負担がかかるのか。これが論点だと思います。

海外の選手団は基本的に選手村と競技場、練習場に隔離する限り、日本国民一般への感染リスクは選手村に出入りする関係者に限定されます。

観戦者が集まること、観戦後に外食することによる感染リスクは否定できません。しかしながら、スポーツイベントに起因する観戦者クラスターの事例はほとんどありません。プロスポーツは人数制限つきで開催されていますが、そこから感染は広がったという事例はありません。それでもリスクを恐れるなら、無観客開催にすればリスクは無くせます。

医療への負担は、医師、看護士派遣要請です。が、これは各競技団体、プロチームお抱え医療スタッフを総動員する。大選手団を派遣する有力国には医療スタッフの帯同を求める。これで、オリンピッククラスター発生がなければ一般の医療機関への影響はほとんどなくなるのではないでしょうか。

こう思うのですが、総理が会見で対策としたのが選手への、毎日のPCRとワクチン接種。これで、選手間の観戦は防げますが、一般国民への観戦拡大防止策とは違います。こんな対策しかうち出せないから、国民は不安になり反対論が止まらないのです。

アスリートに出場辞退を求める投稿をした輩は論外です。アスリートはここを目標にして何年も努力を続けてきているのに、自己否認をするような行為を赤の他人が促す神経を疑います。何の責任もないのに仕事を辞任する様に言われたようなようなものです。

メリット、デメリットを考えて開催可否、開催形態を決めるべきです。デメリットを可能な限り減らすには

- 形にこだわらず開催。経済的損失を少しでも減らすため。

- 無観客開催もやむを得ない。観戦者が集まることでの感染リスクを限りなくゼロにする。中途半端な感染者数にすることによる、チケット再抽選、座席レイアウト見直し等の事務負担を減らすため。

- 選手団は選手村に隔離。事前合宿も選手村拠点に限定。移動も専用車とし、一般国民との接触機会を無くす。

- 有力国には医療スタッフの帯同を義務付ける。

メリットは

- 開催すれば無観客でも、経済的損失は減らせる。

- アスリートの活躍は世界中の前を向く活力となる。コロナ禍からの気持ちの再生のターニングポイントになり得る。ワクチンが普及してくるタイミングにも合っているので。

松山英樹のマスターズ優勝、大阪なおみの全豪優勝、大谷翔平のメジャーでの大活躍に興奮し、喜び、力をもらえている人がどれだけいるでしょう。開催反対を叫んでいる人は、こうした選手のコロナ禍での活躍を喜べないのでしょうか。声高に反対を唱えている人よりも、声には出さずとも、選手のオリンピックでの活躍に期待している人は多いのではないでしょうか。

緊急事態宣言は延長されましたが、個人的にはそれでもオリンピック開催に賛成です。

 

池江璃花子の“叫び”に為末大さんが有森裕子さんが野口健さんが(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース