レンタル復帰も含めてたったの4人。補強としては寂しく見えますが、的を得た補強ではないかと評価します。
特に、新外国人の二人は的確な補強です。
レオナルドはJ2/J3で得点感覚に優れていることが証明されています。J1で通じるのかは未知数ですが、スピードもあって可能性は感じます。昨年の弱点の一つであった得点力対策としては的確に思えます。
デンも快足ディフェンダーということで、もう一つの弱点だったディフェンスの裏のスペースをカバーできる選手として期待されます。右サイドもできるということで、橋岡のバックアップにもなり、オーストラリア代表歴もあり個人能力には問題なさそうです。
武田と伊藤は即戦力というよりは将来性で見るべきだと思いますが、今シーズンに活躍できるようであれば喜ぶべきビッグサプライズです。特に武田が高校時代のパフォーマンスをJ1で見せられればうれしいスーパーサプライズです。
補強がこれだけに終わったのは、所属選手の契約期間の問題であったり、噂に上がった選手との交渉結果もあったものと思われ、残念ですが仕方がありません。その中で戦う為に、システムを4-4-2に変更するようですが、戦力を見れば、妥当に思います。
FWは興梠、杉本がポスト的に、レオナルド、ファブリシオ、武藤、武富がポストの前後左右に自在に位置取りすることで得点のイメージが湧きます。
攻撃的MFは関根、荻原、汰木、長澤、マルティノスがスピードとキープ力で縦に突破、中に切れ込む動きで相手ディフェンスを崩すイメージです。
守備的MFはゲームを組み立てる役割をエヴェと柏木、ストッパーを青木、柴戸が担うイメージ。エヴェ、柏木のパス出しが肝になりそうです。
サイドバックは右には橋岡、岩武がバックアップで万全。攻撃的MFが中に切れ込んで空いたスペースにオーバーラップする展開がイメージできます。左は宇賀神と山中。山中の守備力に一抹の不安がありますが前線ターゲットが2枚あればクロスが有効になります。
最終ラインは槇野、岩波、鈴木、マウリシオから2枚だとスピードに不安がありましたがデンの加入でこの不安がなくなることが期待できます。
GKは西川、福島で磐石。アクシデントがない限り鈴木彩艶まで出番が回りそうにありません。
新システムにふさわしいメンバーなので戦術が浸透すれば上位争いができる戦力だと思えます。これだけの選手層でＪに集中できるので、3年計画を前倒しして優勝争いを期待したいと思います。
