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レッズ観戦記 戦力分析と補強ポイント

2019シーズンはACLを除いては散々な結果でした。今のチームスタイルがいいのか、補強ポイントが何かを戦力分析をしながら考えたいと思います。

ACLで戦えたのは球際の強さですが、アルヒラルの素早くボールを回すサッカーには決勝で完敗でした。球際の強さがストロングポイント、スピードがウィークポイントです。

戦力はポジションごとに見ていきます。2019シーズン公式戦の先発メンバーを見ますが、プレーポジションは必ずしも公式アナウンス通りではないので、そこは考慮して考えます。数字が先発回数です。

・GK 西川51 福島3

基本はこの2人で盤石。この2人でなければあと、どれだけ失点していたか。もう1人のバックアップはユースの大器、鈴木彩艶の育成も兼ねながらで十分。

・DF槇野49 岩波38 鈴木大 25 マウリシオ33 森脇9 宇賀神2 阿部2 橋岡1 茂木1

球際には強いがスピードに欠ける。かつての坪井のようなスピードのあるDFの補強が求められる。シーズン後半、粗いプレーが目立ち信頼を失っているマウリシオとの入れ替えで良し。橋岡はスピードもあるので、最終ラインに戻すのも一案だが、サイドのコツを身につけてきたのでサイドでの起用がやはり優先。森脇が契約終了なので、さらにもう一人補強が必要。

・左WB 宇賀神13 山中22 関根15 荻原1 森脇1 汰木2

関根のスピードと思い切りの良さは強みだが守備で難点がある。荻原もほぼ同じタイプ。山中もアーリークロスの魅力はあるがスピードは物足りないし、守備では戻りが遅すぎる。バランスでは宇賀神。今のままのスタイルなら山中を売却して、3人でこのポジションを回していける。前掛にする時に汰木をこのポジションで前目にポジショニングさせることもあり。

・右WB 橋岡25森脇12関根4岩武6宇賀神7

橋岡が絶対的存在。この1年でさらに成長して、守るだけでなく、サイドに求められる攻めのテクニック、ゴール前に入り込むタイミングもよくなっている。森脇が抜けてバックアップは岩武に期待だが、全ての面でまだ物足りない。関根、宇賀神を右サイド要員としても考えておく必要があるが、補強も選択肢。湘南に放出した岡本は最終ラインもできるし、守備的な場面での右サイドもできるので候補で考えてはどうか。元ユースなので浦和を背負う責任を持つという基準では問題ないと思うので。

・守備的MF 青木36 エヴェルトン28 柴戸15 阿部10 長澤3

 実は1番層が薄いポジションがボランチ。全盛期の阿部がいれば、層の薄さが気にならなかったけれど、阿部はいざという時の控えだし、年齢を考えれば大きな期待をした時点でヤバい。青木は守備面ではそこそこだが、ゲームメーカーには全くなっていない。エヴェはゲームメーカーとしても合格点で安定感があるが、エヴェからのパス一本で相手を崩して試合を決めたみたいな印象に残るキラリと光るようなプレーが思い当たらず、脅威にはなれていない。柴戸もチェースする意気込みは買えるが、大ピンチにつながる安易なプレーも時々見られる。柴戸には啓太みたいな選手に育ってほしいが、そのためには安定感が必要。長澤は球際に強いし、攻撃的なセンスもあるのでボランチが適任ではないかと思う。来シーズンはここを主戦場にしてもらいたい。

・攻撃的MF 柏木20 長澤31 エヴェルトン10 武藤16 ファブリシオ 13 マルティノス3 ナバウト2 興梠3直輝1 汰木5池高1

これだけの選手が起用されたこのポジションが一番混迷。これでは攻撃の軸が定まらなかったのも当然。このポジションに求める役割が何かということで、興梠のポストプレーに絡むシャドーであるなら、武藤、ファブ、直輝あたりが適任と思うが、柏木、エヴェが起用されていたシーズン序盤はこの位置でボールをおさめてラストパスが期待されていたことになり、オリヴェイラから大槻監督に代わったことで大きな戦術変更があったということ。しかし興梠の代わりがいないのでポストプレーを基本戦術にすると、興梠欠場時にチームが機能しないので、トップ下はボールキープしてラストパスを出す役割を求めるべき。その時はツートップがいいと思う。ラストパサーは柏木がその役割を果たしてきたが年齢の衰えも感じられ、球際もそれほど強くないので、柏木をバックアップにしてしまうような補強が求められる。武田が直ぐにそのレベルになればいいのだが。直輝は湘南スタイルにマッチしているので自信を取り戻すまでレンタル継続がいい。

・FW 興梠41 杉本9 マルティノス4 ファブリシオ2 武藤13 ナバウト5

興梠依存になってしまったポジション。ポストプレーができる選手は日本中見回してもあまり見当たらず代表ですら人選に難儀しているのでFWに求める役割をスピードで裏に抜ける動きに変えた方がいい。興梠は裏に抜ける動きもうまいので引き続きFWの軸と期待。2トップにした時には今のメンバーならファブがいいが、オナイウ阿道を復帰させて興梠と2トップを組むと面白そう。武藤は一瞬の動きのキレが魅力なのでスーパーサブの役回りに期待。スピードとパワーという点ではオナイウとかぶるタイプだが鈴木武蔵の獲得もいい選択。

結論として補強ポイントは

・スピードのあるDF

・橋岡のバックアップになるWB

・ゲームメークできるボランチ

・ラストパスが出せる球際に強いMF

・スピードとパワーを合わせ持つFW

そして残念ながら、放出候補は

マウリシオ

山中

マルティノス

杉本

直輝(レンタル継続)

汰木

池高(レンタル)

大城(レンタル)

ということになります。

 

来期のチームイメージは以下でどうでしょうか。

FW     興梠   オナイウ    
      (ファブ)   (武藤)    
      (武富)        
攻撃的MF       新戦力      
        (柏木)      
        (武田)      
WB 関根           橋岡
  (荻原)           (新戦力)
  (宇賀神)           (岩武)
守備的MF     エヴェ   長澤    
      (青木)   (柴戸)    
      (阿部)        
DF   槇野   新戦力   岩波  
        (鈴木大)   (新戦力)  
GK       西川      
        (福島)      
        鈴木彩