無事2位通過。もっと点が入ってもおかしくない内容でしたが、インドネシアが、特にキーパーが頑張って3点で抑えたということで、日本の評価は本来の実力をしっかりだしたということでしょう。
最後の最後にロングスローで一発やられましたが、これを彩艶だけの責任にする非難や報道には疑問です。もちろん、キーパーとしてできることもあったかもしれませんが、ドフリーでキーパーの足元にきれいにヘディングを撃ち込まれたことの方がより大きな問題です。ロングスローのヘディングクリアは競りながらなのであんなものでしょうが、クリアボールの落下点になぜドフリーの相手選手がいたのか、誰がケアしなければならなかったのかです。プレッシャーがかかれば、叩きつけるヘディングシュートは撃てなかったと思われます。
攻撃面では引いた相手への崩しができていたのは評価ポイントです。わずかなスペースを個人で、ワンタッチパスで切り開いて得点機を何回も演出できたのは見事でした。最終ラインの裏のスペースが無いと思われる相手には、ディフェンスラインとの駆け引きができて、ポジションチェンジも交えてマークを外し、ブロックを崩す久保、堂安の動き、ボランチなのかと思えば前線に駆けあがってくる旗手の動きも効果的でした。実質ハットの上田はタメも作れてゴールも決めてと文句なしの働き。毎熊のオーバーラップ、インナーラップも効いてました。
左サイドでは中村は期待通りでしたが、中山は試合勘の問題なのかチームでの役割と違うこともあってかややぎこちない動き。左SBのウィークポイントが解消されたまでは言えず、ここをどうしていくのか。選手を探して育てるのか、戦術を見直すのかが2年後に向けての課題として残されそうです。
この先、トーナメントラウンドは単に守備的に引いてくる相手ではなくなります。相手の戦術に応じた作戦、選手起用が求められてくることになります。まだ、次の対戦相手も決まらないので、森保監督も確認してからの作戦立案でしょう。中6日で時間もあるので相手に応じた戦術練習もしっかりやってトーナメントを勝ち上がっていくことに期待しています。