新体制発表がありました。新監督、スコルジャ監督には期待したいと思いますが、発表内容からはチームコンセプトが何なのか、どういうチームを作る為の新監督と選手補強なのかがよく分かりませんでした。
スコルジャ監督のコメントからはアグレッシブに前線からプレッシングにいく攻撃的サッカーを指向しているようです。リカルド前監督の後ろから組み立てて崩す美しいサッカーとは違って、ボールを早く奪って攻めるショートカウンター狙いでしょうか。
選手の入れ替えは監督の戦術を意識したものと思われ、ユンカー、江坂は守備の強度が低いことで構想外と見られたと想像します。しかし、代わりの戦力補強はスコルジャ監督の戦術にマッチした選手なのでしょうか。特にFWは、興梠が先発とは思えず、あとはリンセンと新加入の高橋。昨シーズンはほとんどプレーできなかったリンセンの潜在力はどうなのか、高橋がJ1で通じるのか不安が残ります。ギアクマシス獲得報道もあり、ここが補強ポイントでしょう。
気持ち溢れるプレーをしてくれる荻原の復帰は楽しみです。でも、どのポジションで起用するのか。左SBで大畑との競わせるのか？左SHは関根、大久保、松尾、秋本、シャルクと溢れ気味なのでやはりSBでしょうか。
戦力分析をしてみます。
GKは今年こそ彩艶をレギュラーに。西川、牲川が控えにいて、新加入の吉田までは出場機会が回ってこないかと。
CBはショルツの相棒で誰を起用するか？岩波に移籍の噂がある一方で、ノルウェーからホイブロテン獲得報道もあり、犬飼、知念もいるので安心感あり。
右SBは酒井の存在が大きいが勤続疲労は心配。バックアップの宮本の成長が必要。馬渡もいるので補強をするまでではない。
左SBは大畑、荻原のレギュラー争いでのレベルアップを期待。馬渡、秋本の起用もオプションであるのでこのポジションも安心感あり。
ボランチは層が厚い。守ってタイミングのいい前線への飛び出しなら伊藤敦、守備の強度では柴戸と安居、ゲームメークの役割は岩尾と平野。戦術次第で変幻自在にメンバー選びできそう。ユースから昇格の堀内もいる。
トップ下は江坂移籍で元からこのポジションは小泉佳穂だけ？リンセンを1.5列目のシャドーにする形も考えられそう。トップ下無しの2トップ4-4-2を基本形にするのだろうか。
WG/SHも戦力は豊富。松尾、秋本、シャルク、モーベルグ、関根、大久保、松崎と7人。松尾、秋本、シャルクはトップもできるし、関根、大久保は左右両サイド問題なし。戦術で変幻自在の起用ができる。
FWは興梠、リンセン、高橋。年齢的に興梠は限定起用と思われ、リンセンは1トップというよりシャドーのイメージ。高橋は熊本での活躍ぶりから期待するがJ1で通じるかはやってみないと。プレス強度のある松尾、秋本の起用もありだが決定力に不安。やはり、追加補強がしたいポジション。ギアクマシス獲得報道があるが期待したい。
過去2-3年の積極的な選手補強と比べると控えめなオフシーズンでしたが、FWを補強できれば戦力的には厚みもあって十分シーズンを戦えそう。後はスコルジャ監督の戦術との相性次第というところ。今シーズンこそリーグ優勝を、そしてまずはアジアクラブチャンピオンを。
