残価設定ローンの期限が近づき、買い替えを決めた今の愛車BMW320iスポーツ（F30)。この5年間の技術進歩を見ると、安全装備等で見劣りはしますが、ドライブフィーリングはものすごく気に入っていたいい車です。買い替えで検討した車と合わせて書いてみます。
1. BMW 320iスポーツ（F30)
モデル末期の車を購入したことになりますが、そのメリットはデビュー後の改善が行われて熟成が進み車として不具合の発生も少なくなることです。5年近く乗りましたが、その間、トラブルらしいトラブルは一つもありませんでした。マイナーなトラブルとして、なぜか運転中に自然に後部座席の室内灯が点灯してしまうというのが最後まで治りませんでしたが、輸入車あるあるです。
ドライバーとしては、満足度の高い車でした。ノーマルモードで走れば、安定感がある穏やかな走りで、トルクもあるので巡航速度では低エンジン回転で静粛性も高く、スポーツモードでは、加速時にはエンジンが回ってグイっと進み、キビキビしたハンドリングと踏ん張りのきく足回りで山道もスイスイ。
車幅1800mmは住宅地の狭い道でも大きさを感じない適度なサイズ感。トランクも、480Lと十分な広さが確保され、サイドのえぐられている部分にゴルフバッグが1セットならぴったり収まり、使い勝手もいいちょうどいい車。数少ない不満はハイオクガソリン仕様なのに、街乗り燃費が7-8Km/Lと悪いこと。5年で2.5万Km乗って、平均燃費が10.5Km/Lでした。
買い替えで検討した車は、BMW X3、メルセデスGLB、レクサスNXの3車種です。トレンドに流された部分もありますが、時代はSUVだろうということと、セダンのリセールバリューが低いことを身をもって知らされたということもあります。
2. BMW X3
SUVで選定していくにあたり、選定基準からBMWは帯に短したすきに長しだったのですが、今の愛車の印象がいいので、候補には入れて試乗もさせてもらいました。何が、基準に合わないのかというと、まずはサイズ感。X3は車幅も車長も大きすぎ。X1/X2はSUVにしてはサイズが小さく、ラグジュアリー感が足りずです。と、商談で話をしたら、まずは、新型の3シリーズを試乗しましょうと。SUVでないことを除けば、サイズ感も、最新装備も、運転フィーリングもばっちりのいい車でした。でも、やはりSUVをということでX3に試乗。こちらも、幹線道路、高速道路を走っている限りはいい車。ディーゼルエンジンもトルクフルで重い車体でもアクセル反応も良好。でも、住宅地の狭い道では、大きさがやはり気になる。しかも価格設定が、X3となると高い。BMWDどうしの乗り換えということで下取りは残価を上回るレベルで、値引きも当初から大台を提示となかなかのものでしたが、車がどうしてもビビッとこなかったことと、価格的には設定価格の差を埋めきれず、BMWからは乗り換えることに決定しました。
3．メルセデスGLB
本命の一つ。アウトドアSUV風なデザイン、サイズ感が、選定基準にばっちり。コックピットのメーターからナビまでが１面に見えるデザインもすっきりしていて気に入りました。試乗が可能となった時点で早速、試乗と見積もり。実車を見て、事前の印象とちょっと違うと。エクステリアはそのままですが、インテリアが何か物足りない。ラグジュアリー感が無く、安っぽい。中国市場での支持が高いというアンビエントライトは、いかにも中国人好みで、日本人視線からは夜の街のネオンライトで悪趣味。試乗すると、ドライブフィールはごく普通ですが、ディーゼルのエンジン音が気になってしまう静粛性。GLBクラスなんて、そんなものというレベルでした。その分、価格に魅力があればですが、ナビやらをオプションパッケージでつけるしかなく、結構なお値段に。納期も、当初輸入分は完売状態で５か月待ちと。期待ほどではなかったとは言え、日本でメルセデスオーナーになるには程よい車なので、人気なのも分かります。そこまで待ってまで欲しいと思える車でも、条件でもなかったので、メルセデスオーナーには今回もなりませんでした。
4. レクサスNX
元々、本命のもう一つ。新型も噂に上がる、モデル末期も末期なのが気になるところですが、マイナーチェンジで確実にグレードアップはしているのと、このサイズ感が日本で乗るには手ごろなのがポイント。結論としては、レクサスで決定。何を評価したのかと、それでも残る不満は別途、アップすることにします。
