TAK_610が語る

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代表観戦記 / 20240124 アジア杯 vsインドネシア

無事2位通過。もっと点が入ってもおかしくない内容でしたが、インドネシアが、特にキーパーが頑張って3点で抑えたということで、日本の評価は本来の実力をしっかりだしたということでしょう。

最後の最後にロングスローで一発やられましたが、これを彩艶だけの責任にする非難や報道には疑問です。もちろん、キーパーとしてできることもあったかもしれませんが、ドフリーでキーパーの足元にきれいにヘディングを撃ち込まれたことの方がより大きな問題です。ロングスローのヘディングクリアは競りながらなのであんなものでしょうが、クリアボールの落下点になぜドフリーの相手選手がいたのか、誰がケアしなければならなかったのかです。プレッシャーがかかれば、叩きつけるヘディングシュートは撃てなかったと思われます。

攻撃面では引いた相手への崩しができていたのは評価ポイントです。わずかなスペースを個人で、ワンタッチパスで切り開いて得点機を何回も演出できたのは見事でした。最終ラインの裏のスペースが無いと思われる相手には、ディフェンスラインとの駆け引きができて、ポジションチェンジも交えてマークを外し、ブロックを崩す久保、堂安の動き、ボランチなのかと思えば前線に駆けあがってくる旗手の動きも効果的でした。実質ハットの上田はタメも作れてゴールも決めてと文句なしの働き。毎熊のオーバーラップ、インナーラップも効いてました。

左サイドでは中村は期待通りでしたが、中山は試合勘の問題なのかチームでの役割と違うこともあってかややぎこちない動き。左SBのウィークポイントが解消されたまでは言えず、ここをどうしていくのか。選手を探して育てるのか、戦術を見直すのかが2年後に向けての課題として残されそうです。

この先、トーナメントラウンドは単に守備的に引いてくる相手ではなくなります。相手の戦術に応じた作戦、選手起用が求められてくることになります。まだ、次の対戦相手も決まらないので、森保監督も確認してからの作戦立案でしょう。中6日で時間もあるので相手に応じた戦術練習もしっかりやってトーナメントを勝ち上がっていくことに期待しています。

 

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代表観戦記 20240119 アジア杯vsイラク

サッカーなので不運で負けることもある。しかし、この敗戦は不運では片付けられない。

ディフェンスはプレスも弱くてあっさりパスを出され、むやみなチャレンジで交わされて抜かれて、寄せないのでクロスが簡単に上がる。人数はいるのに、フリーにプレーさせる。ベトナム戦でもそうでしたが、守備強度が落ちているのが気になります。

攻撃面では、チグハグ。南野の左WGは今までも機能しなかったことを、なぜまたやったのか。2列目がこの3人なら左伊東、右久保、中南野で良かったのでは。伊藤の左SB起用はそもそも疑問だし、左サイドがドリブルで突破する動きがない2人では左からの崩しはできない。3人の立ち位置を変えるのは前半の間でもできるのにそれもなし。

ボールを溜めるプレイヤーがいない組み合わせでは浅野のトップ起用はプレー機会も少なくまるで1人少ない10人で戦っているよう。

コンディションを考えたターンオーバーの結果がこの組み合わせならまだだが、代えてきたのは浅野、久保の2人だけ。

狙いはさっさと敗退して海外組を所属チームに早く返すこととしか思えない采配には、いくらなんでもブーイングです。

インドネシア戦は勝つことは絶対ですが、決勝トーナメントに向けたテストも同時に行う必要があります。左SBは中山がこのまま起用できないコンディションも想定して伊藤洋以外のオプションも試しておく必要があります。アーセナルではSBもしている富安を左で起用して、CBに町田を試してもらいたいと思います。右SBには毎熊もここで試しておくべきかと。GKはこの大会では運がない彩艶に代わって前川で流れを変えるのがよいでしょう。

引いて守るアジア勢対策として、4-1-4-1のシステムとして、アンカーに遠藤、インサイドハーフに堂安、旗手、左WGは中村、右WGに久保として、南野、伊東純はコンディション調整優先で。堂安と久保はポジションチェンジを繰り返してマークを混乱させるのもいいかと。

 

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レッズ観戦記/新体制発表

いよいよ2024シーズン始動。ヘグモ新監督の会見でどうチームが変わるのかますます楽しみになりました。

フォーメーションは4-3-3となるのはミシャの3バックを4バックにして以来の大変化です。

CFはゴールを狙う動きとウィングにチャンスメークする2つの動きが求められます。ユンカーを手放した理由はこれでしょう。興梠のプレースタイルですが、年齢的にフルシーズンはきつそうなので新FWチアゴサンタナに期待すると共に高橋の成長を望みます。リンセンはウィングに回るのでしょうか。

WGはよりゴールに直結する動きが求められそうです。ソルバッケンは正にそのタイプの様ですし、復帰する松尾の得意とするスタイルでしょう。中島も代表でキレキレだったのはサイドだったので、このポジションが主戦場になるでしょうか。一方で昨シーズン中盤のサイドでチャンスメークをしてきた大久保、関根にはもっと思い切ったゴールに向かうプレーをしなければということになりそうです。渡邊凌磨、前田直輝はこのポジションを意識しているのでしょうか。エカニット、早川、安部もいるので、競争が激しいポジションになりそうです。

インサイドハーフはゴールにつながるプレー、CFをフォローして攻撃に厚みを持たせて、さらに前線からの守備とマルチな動きが求められます。攻撃も守備もできる。敦樹、佳穂、安井、復帰の武田が想定されているでしょうか。中島はこのポジションもありですが、守備タスクも求められるので一列前がいいかと。早川、渡邊も適応できそうで競争は激しそう。

アンカーはゲームメークとリスクマネージメントの難しいタスクが求められます。新加入のグスタフソンはヘグモ新監督に求められる役割を果たしてきている選手なので、チームメートとのコミュニケーションさえできるようになればでしょう。岩尾がバックアップでしょうが、守備で広範囲をカバーするのがどうか。試合の中で敦樹、安井がここに下りてくるが現実的でしょうか。堀内にはまだ荷が重そうな役割。ルヴァンのホームグロウンの縛りで早川との絡みで起用をポジションも含めてでしょうか。

不安は左サイドバック。荻原の海外レンタルが決まり、秋本もとなるとウガの復帰はこの穴埋め。大畑もいるので大きな問題にはならないかと。荻原と秋本は海外でもう一段成長して代表で人材難な左SBに名乗りをあげてもらうのを期待します。

最終ラインはストロングポイントが維持されています。犬飼、岩波、知念が移籍しても、佐藤、井上としっかり補強。右サイドも石原を補強して酒井はコンディションを見ながら起用することができます。攻撃的ポジションに比べて選手層が薄く見えますが、最終ラインは固まっていて、改めてテスト、確認は必要ないという判断なのでしょう。GKは案じる必要もないかと。西川の年齢的な衰えがなければです。

ウィークポイントだった得点力解消の為の戦術変更と新監督起用には期待感満載です。しかし、やはり攻撃的なチーム作りをして守備が崩壊した時もあったので、そこのバランスは気になります。

新ユニもカッコいいし、今年のレッズは今まで以上に楽しみです。

 

代表観戦記/20240114 アジア杯vsベトナム

トルシエとの戦い。あれから20年経ちましたが、トルシエ戦術、フラット3は世界のトップ20に入る日本と戦えることを示してくれました。

ラインコントロールしながらスペースを消して守りを固め、ボールを奪えばスピードのあるカウンター。前のめりの日本がスピードについていけず苦し紛れのファール、クリアをすればデザインされたセットプレー。戦術が徹底されていて、日本は見事にハマってしまいました。

それでも結果4点をとって勝ち切る日本は20年前のトルシエジャパンとは別次元に強くなっています。ゴール前を固められても、ワンタッチパス、ダイレクトプレーでスキマを作ってゴール。撃てるならミドルも躊躇なく。そしてしっかり枠をとらえている。トルシエに日本の成長をしっかり見せつけました。

それでも2点取られた反省は忘れてはいけません。前がかりになってプレスがハマらなかった時のリスクマネージメントの失敗が2失点になっています。

日本のストロングポイント、右からの崩しが機能しなかったのは左サイドが脅威にならなかったから。中村敬は左サイドから切れ込んでくる動きはいいのですが、左サイドが起点になって守備を崩す動きが今一つ。これは左SBの伊藤のオーバーラップのタイミングが悪すぎるからです。日本代表に欠けた最後のピースが左SB。次戦は中山を試してそれでどれだけ改善するのか見てみたいところです。

2失点したことでGK彩艷に厳しい評価をつけた記事もありましたが、少なくとも最初の失点はどうしようもなく、相手のバックヘッドを褒めるべき。運良くあのコースには飛んだのでしょうがその運を狙った見事なゴール。2失点目はセーブして弾いたボールを蹴り込まれたのも責めるのは酷。もっと強く弾き出せればとは思いますが、セービングしたシュートを撃たれた守備の方が問題だし、そのスキを作ったベトナムのセットプレーの精度を褒めるべきです。

MOMは文句なく南野。タッチ数少なく決定的な仕事をするいい時の南野が全開でした。

次はイラク戦。修正点はクリアですし、日本の強さを見せつける試合を期待します。

 

sports.yahoo.co.jp

 

代表観戦記/20240101 vsタイ

元旦はサッカー観戦が久しぶりに、代表戦で復活。その楽しみに水を指す、能登の大地震。被災地の方々にはお見舞い申し上げると共に1日も早い復旧をお祈りします。高校サッカーでの星稜、富山第一への他校からの応援、対戦チーム応援団のリスペクトはサッカーファミリーの素晴らしさを早速見せてくれました。

タイ戦は、代表常連メンバーと、予備軍との差が歴然となった試合でした。前半の予備軍チームは、連係面でチームになりきれていないハンディを差し引いても物足りなすぎでした。圧倒的なポゼッションなのに、引いて固める守備を崩す工夫がなく丁寧にボールを回すばかり。ダイレクトプレーやロングシュートを織り交ぜないと簡単には崩せません。

後半、堂安と中村敬に変えただけでまるでチームが変わりました。タイのスタミナの問題もあったでしょうが、早く思い切りのいいボールの動かし方にタイDFは対応できないままでした。ブロックを固められても、ボールを早く動かすことでDFのスキが作れるという教科書のような結果。この結果を見れば、アジア杯に新たなメンバーが入り込む余地はありませんでした。

プレーも良く、結果も出した田中碧のメンバー外は1月の移籍が視野に入ったので、代表活動より優先させるということでしょう。他にもそれが理由で外れた選手がいそうです。移籍の渦中で、欧州主要リーグがシーズン真っ盛りにアジア杯を開催する日程がどうなのかと。ユーロ2024と同じ時期の開催なら、こういう配慮はいりません。中東開催で、6-7月はサッカーには厳しい環境だからということでしょうが。AFCの資金源がオイルマネーで中東に配慮するからおきる問題です。

ニッポン代表の活躍はニッポンに、被災地に勇気を与えてくれます。アジア杯での活躍に期待しています。

 

 

レッド観戦記 2024のチーム作り

2023年はACL制覇、ルヴァン準優勝、J1 4位、CWC4位と60試合で奮闘。23-24ACL予選リーグ敗退と、J1 4位で24-25ACL出場権獲得できなかったのは残念。汚点は天皇杯での暴動騒ぎ。

さて24年は25年の新たなCWCに向けたチーム強化の年。ACLも、天皇杯もないので、チーム強化とJ1制覇を狙うことになります。

年末までにかなりの24年のチーム再編成が発表されました。1番の驚きは土田SD退任。3年計画の責任者が、1年延長しても達成できなかった責任をとったということでしょうか。結果ではJ1優勝、内容では攻撃面で強さを感じられるチームにできなかったことですね。結果は出せませんでしたが、ボールポゼッションする新たなレッズスタイルの方向性を定着させたことは功績として評価しています。

2年連続、4年で3人目の監督交代はやや心配。一方でヘグモ新監督は代表監督にも名前が上がる実績を持ち、レッズスタイルにも合って、今まで以上に攻撃意識が高そうなことは期待です。

スウェーデン代表、グスタフソンの移籍が正式発表。ヘグモ監督の4-1-2-3のアンカー、ゲームメーカーとして大期待。今までの4-2-3-1だと、敦樹とのコンビで岩尾がバックアップになるものと。CBとアンカーのセンター後方がデンマークノルウェースウェーデンの北欧トリオ。ユンカー復帰があれば北欧4人衆になりますが、名古屋へ完全移籍になりそうな報道。1トップはクロスに合わせるのが得意なタイプが良さそうなので、ユンカーではないかも。

新加入は右SBの石原、DFの佐藤、井上、そしてMF武田復帰。移籍が右SB宮本、DF知念、犬飼。MFシャルク契約満了、FWホセカンテ引退までが発表されている。in5人、out5人だが、24年に向けて得点王を狙えるストライカーと、2桁得点を取れる2列目と宣言しているのでこれに該当する選手2人の追加獲得はワーク中なのでしょう。ユースからの昇格、大卒、高卒新人は発表がないので今年はなしでしょうか。

ヘグモ監督の4-1-2-3フォーメーションでの選手起用を予測してみます。( )は控え

GK 西川(牲川、吉田)

CB ショルツ、ホイブラーテン(岩波、佐藤、井上)

右SB 酒井(石原、馬渡)

左SB 荻原(大畑)

アンカー グスタフソン(岩尾、柴戸、平野)

インサイドハーフ 敦樹、新MF (佳穂、エカニット、安居、中島、堀内)

右WG 大久保(隼平、安部)

左WG 秋本(関根)

CF 新ストライカー(興梠、高橋、リンセン)

こう見ると補強の最重要ポジションはCF。リンセンは23シーズン通してフィットしないまま。興梠も23後半は失速。年齢的に夏場をはさんでコンディション維持は厳しそう。高橋は高さもスピードもサイドもできる起用さもあってクロスに飛び込む動きにも期待したいが、まだ信頼感を得るにはでしょうか。

SBもやや不安。秋本、関根の起用でしのぐことはできそうとは言え、本職の層の薄さは解消しておくべきかと。

アンカー、インサイドハーフの選手層が厚いがWGも不安。ポリバレントな関根、秋本、佳穂の存在はありがたく24年も複数ポジションで起用されそう。中島もドリブルのキレが戻ってWG起用でサイドから切れ込む形を見られればと期待。

敦樹はいつまでいてくれるのでしょう。ヨーロッパに挑戦するなら早い方がいいし、24シーズンは敦樹がいなくなる前提でチーム作りをするしかないでしょう。

年明けにも選手の入れ替えはもう少しありそうですね。24はJ1制覇と、25CWCに向けて世界でも勝てるチーム作りに期待です。

レッズ観戦記20131222 CWC vsアルアハリ

結果は残念。しかし、マンCは別次元でしたが、他との差はあまりないという手応えと、勝ち切る為に、そしてヨーロッパに挑戦していく為に何を足していく必要があるのかを感じられた大会だったと思います。

ディフェンスはマンCに前半アディショナルタイムまで無失点と、引いて守れば通用することが確認できました。課題は、海外チームはペナルティエリアの外からでもスキを見つければ強烈なシュートを撃ってくること。そこから失点もしたので、ブロックの前列でのプレスの掛け方は改善余地ありです。

オフェンスはJでも課題でしたが、まずは個々のパス精度、ボールコントロール力のレベルアップが求められます。その上で、もっと走ってスペースを作り、そこにパスを回す。スペースにはロングボールも積極的に使うことかと。佳穂が起点となったロングボールからのチャンスメークのような形がもっと作れればいいかと。

そして、積極的に撃つこと。遠目からでも撃てばディブレクションで決まることも。アルアハリにはそれでやられてしまったので、次はやり返す番です。

25年の新CWCではヨーロッパ勢に対しても、チャンスを感じさせてくれるチームにレベルアップさせることを、へグモ新監督には期待します。

そして、1年間で60試合というスケジュールはJにも考えてもらいたいと思います。26年から秋春制になるのは大きな進歩ですが、25年のクラブワールドカップはまだ春秋制のシーズンが佳境に入る6-7月に予定されています。少なくとも24年の順位に関係なくルヴァンは特別シード、また、大会期間中の調整試合も大会後にする等、世界で戦えるコンディション作りに配慮した日程を組んでほしいと思います。25-26ACLに参加することになれば、25秋には恐ろしい日程が予想されるので、その場合はルヴァン辞退ということもありではないかと。

最後に過酷な日程を戦い抜いた選手達はお疲れ様でした。まずはゆっくりとリラックスして体のメンテ、回復に努めてもらいたいと思います。

 

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