準々決勝での敗退は残念。一方でオリンピック4試合目にして、やっとなでしこが目指すべきサッカーを見ることができました。目指すべきなでしこの形を完成させられないままオリンピックを迎えてしまった感じです。
良かったのはダイレクト、ワンタッチでボールを動かし、裏を狙うプレーが普通にできていたこと。フィジカルで勝てないなでしこが世界で戦うにはこの攻め方しかありません。
守備面は完成度の低さを露呈。フィジカルに劣る以上、プレスを強く、走り負けず、スペースを与えずというのが基本。これがオリンピックを通じてできていませんでした。
なでしこの不運はエース岩渕のケガでしょう。ヒザのサポーターが痛々しく、恐らく思い切りは蹴れないコンディションに見えました。前線で囮になり、中盤に下がってチャンスメークしてと、できる役割は果たしていましたが、初戦で見せてくれた岩渕の決定力を失ったのは痛手でした。
パリに向けて、なでしこの目指すサッカーを再定義して新たに始まるWEリーグを強化に資するリーグにしてほしいと思います。
【なでしこジャパン１-３スウェーデン｜採点＆寸評】強豪に力負け。それでも評価したい選手は…／東京五輪 | サッカーダイジェストWeb
