愛車BMW320iの購入からまもなく5年。残価設定ローンを組んでいたことで、残価、140万円ほどの支払いが目前に迫ってきました。残価を一括払いして乗り続けるべきか、乗換えすべきかを色々と考え、ディーラーを回り、中古車買取店も回ってみました。その内容、思ったことを何回かに分けて書いていきます。
1. 残価設定ローン：
月々の支払いがリーズナブルに見えて、購入時にはありがたい支払方法に見えました。しかし、結局は、乗り続けるにはローン終了時には一括の資金が必要となり、しかも、この5年間、残価設定部分にも金利が発生していたわけで、頭金で払っていれば金利分安くあがったことになります。
購入時のディーラーの、5年後のリセールで残価設定レベルまで下がったことはないとの甘いささやきに騙されたとは言いませんが、下取り、中古買取で、残価設定を下回り、危うく追銭を取られそうになりました。コロナ禍の相場の影響もあったとは思いますが、SUV人気の高まりというこの5年間の車への嗜好の変化の影響も大きかったと思います。
設定残価以上で売却できるなら、設定残価相当を頭金だと考えて新車に乗り換えてしまおうというのが、今回の買換えに至った動機です。こういう心理からの買換え需要を狙おうというのが残価設定ローンで、自動車メーカーの戦略に見事にはまってしまった結果です。買換えにあたっては、この反省を生かして、支払い方法を決めることにしました。
2. 下取りと買取り
買換えにあたって、愛車を下取りしてもらうのか、買取店に売却するのかの選択になります。当然、両方を検討しました。
1) 下取り
新車ディーラーごとに、大きな差がありました。値引きと下取りとが混然としているので分かりにくくなるので、見積もりでは別々に提示してもらいました。ディーラーの基本的な考え方の違いが反映されていました。
- BMW： 狙い通りの買換えのカモがやってきたということですが、逃してはならないと破格の査定。残価設定を上回り、他社よりも30万円以上上回る査定。販売した時の大口もあって、ある程度の値付けをしないと信用を失うというのもあったとは思います。別途提示の値引きもかなりのものでした。
- メルセデス：買取店が相場はこのくらいと言っていたレベルの査定。いい条件を出してでも売ろうという姿勢は感じられず、淡々としたもの。見積もりをした新型車は在庫が無くて、納車は数か月先ということで、積極的に売る必要もなければ、数か月先の中古車相場変動のリスクは取りたくないということでしょう。
- レクサス：噂通りの渋さ。メルセデスから提示を受けた査定額から20万円近く低いレベル。トヨタ系列の買取を絡めても10万円以上低いまま。納期が3か月先とは言え、条件で惹きつける姿勢は一切なしの営業姿勢。「買取店で売却した方がいい条件はでると思います」とある意味正直なアドバイス。レクサスの営業手法、恐るべし。
2) 買取り
ネットで買取比較というのをしてみましたが、電話やメールが多くて辟易。あげく、新車の納車までの時間がかかると言うと、参考見積しか出せません、じゃ参考見積はと聞くと、相場ではこうなってますという鼻を括った回答のがっかり業者が多くありました。
- ラビット：「今、ここで契約してくれれば頑張ります」というのを押し返して、比較検討するための見積もりをと言って、でてきた見積もりでも、他社よりいい条件提示。中古車オークション業者の系列ということで、自信があるのかもしれません。最終的には、さらに上乗せもあってBMWの査定も上回り、他社の相場を元にした見積もりよりも30万円近く高い価格提示があり、ここが落札。
- ガリバー：買取見積もりは今一つ。その中で、売却まで時間があるならと、ここが運営しているガリバーフリマという個人売買仲介サイトであれば、業者手数料分は売却額に上乗せできるのでと、出品を薦めてきたところは良心的。2か月間、具体的な引き合いはなく、ラビットから同等の買取提示があったので最終的にはお断り。
車査定・車買取はガリバーで！16年連続中古車買取台数No.1
- BIG MOTOR：見積もりはガリバー、メルセデスと同等で、それが、相場感だったのでしょう。印象的だったのは、接客してくれたのが、元ヤン丸出しの女性店員。「そうっすよネ～」みたいな受け答えなのに、真面目にやらなきゃという姿勢とのギャップがおもしろくて、頑張ってねと応援してあげたくなりました。条件が悪いので契約はしませんでしたが。
下取りで最低の査定を提示してきたレクサスとの比較では40万円以上も高値での売却が実現。面倒さもありますが、これだけ違えば買取店を幾つか比較して売却する価値は十分ありました。
