香川の代表復帰があまりにも注目されていますが、コパ、そしてW杯予選を視野に入れれば、まだまだ試したい選手はいるし、移籍して試合感を取り戻しつつあるこのタイミングで戦術にフィットするかを見極めるのは当然のこと。
試合を見て、このチームに欠かせないのは大迫以上に中島。攻撃のアクセントになっているし、あのドリブルに相手が引きずられて逆サイドにスペースができている感じ。だから、中島が抑えられた後半の早めの時間はチャンスがあまりつくれていません。
森保ジャパン初出場の選手では、鈴木武蔵はまあ合格。コンビネーションが成熟していないのであまりパスは出てきませんでしたが、体をはるプレーはできるし、飛び出しもいいタイミング。鎌田も持ち味は出せていたし、足下の技術の高さは確認できました。
注目の香川はらしいプレー。コンビネーションがまだまだなので、乾が投入された後の方がいいプレーが多かったように思います。
山口蛍は目立たない方がいいんでしょうが、遠藤航の代わりになるには、ボールを奪って素早いパス出しからのショートカウンターというプレーがないので、ちょっと厳しい。
昌子は全般的には安定していましたが、スピードの難点はどうしようもなく、前半にぶち抜かれたシーンはベルギー戦の悪夢を思い出しそうになりました。
安西をもう少し見たかったですね。佐々木が低めに構えていることで右の室屋が上がれた側面はあるのでしょうが、左で中島を追い越す動きがあればもっとチャンスがあったのではと思います。安西には次戦でそうしたプレーを見せて欲しいと思います。
室屋の右サイドは悪くはないが、守備も、クロスの精度も酒井宏にはまだまだ。佐々木は上がるなという指示だったのか攻撃参加があまりにも少ない。柴崎はパスを散らせるし、ゲームの流れで引いたり、上がったりできていいバランサーだがもっとチャレンジングなパスを出して欲しい。
二列目の3人は積極的で、前線からのプレスもしっかりやっていいのだが、もう少し鈴木武蔵を見てあげてもよかったのでは。
ロシアで勝った相手とは言え、明らかに格上のコロンビア相手。後半の立ち上がりにコロンビアのスイッチが入った時間帯に実力差が見えたし、その時間帯を乗り切れずに失点してしまったことは残念。コパはチャレンジだが、その時のゲームプランをどうするのかが課題として残った試合。このクラス相手に1失点は仕方がなく、点を取るべき時に取らないと勝てないということを改めて認識させられましたね。勢いに任せてシュートを打つのもいいですが、もっとゴールに近づいて打つにはどうするか。今の代表ならその答えもみつけてくれるでしょう。
火曜日のもう1試合、何を試してくるのか楽しみです。
【日本０－１コロンビア｜採点＆寸評】チャンスを作れども決定力を欠き…及第点と言える選手はゼロ | サッカーダイジェストWeb
