文字通りのテストマッチ。まだ決めきれないポジション、ケガ人のバックアッパーのテストとしての試合で、セネガル戦のシュミレーションまではできなかった印象。
テストされた選手の合否は
宇賀神: 落第。左右両サイドができることが確認できたが、マリ相手でも止めきれずにレートタックルを繰り返すばかり。本大会にはとても通用しない。レッズの不動のレギュラーなのに残念。
大島: 不合格。三列目からのパスは有効だったが、試合中にケガするあいかわらずのガラスぶり。ケガに弱い選手を本大会に連れていくべきか疑問。もっとも交代出場の山口螢が試合の組み立てができなかったのでケガが軽症なら追試合格の可能性はある。
中村: 合格。PKは仕方がない。他は危なげなし。次のW杯の正キーパーNo1候補。
宇佐美: 追試。いい動きは見せたが結果が伴わず。ウィングからの得点が基本戦術になるので、結果を出す運も実力の内。
三竿: 合格。ラストプレーがナイスアシストという結果は大きい。
中島: 合格。気負いすぎのプレー、周囲との阿吽の連係にまだ難はあるが、シュートを狙う積極性がチーム戦術にマッチしている。得点という結果で左ウィングの一番手に昇格したかも。
本田: 追試。プレーそのものでのインパクトは残せなかったが、長谷部交代後にピッチ内でのキャプテンシーを持っているのは本田が1番。
酒井高: 合格。追加招集だったが、他に試しておきたい選手を優先した結果と思われる。宇賀ら神の交代で入って、危なっかしいプレーも無くは無いが、想定の範囲内。両サイドバックのユーティリティはバックアッパーとして助かる。
今日プレーした他の選手はロシア行きはほぼ確定していると考えられる。チーム全体ではテストされた選手と全体の連携が今ひとつでその守備の穴を突かれた感じ。一対一のプレーでも負けが多いので、特に組織としての守備作りが最重要課題。
個の力はW杯にでないマリの選手にも敵わないレベルであることが明らかになってしまったので、組織力を上げて戦いに臨むしかない。これが今日の最大の収穫。